モールテックスの施工法

モールテックスの施工法についてまとめておきます。
基礎講習会の内容をまとめてあります。
施工方法も時々アップデートされるので、講習会に参加された方が後で見れるようにここに記しておきます。

モールテックスと一般に呼ばれている製品はモールテックスカラーと呼ばれる製品です。
このほかにモールテックスの製品群はラピッド+、リペアコンクリート、エタンシュ、エクストラハード(受注生産)があり、これらの仕上げ材としてモールテックスカラーが存在しています。

基本は下地に応じたプライマーを塗ります。
吸水性の下地はレジデュール、非吸水の下地にはレジパクトG、屋外ではレジポックスWを使用します。
いずれも原液で塗り(レジポックスWは2液)完全に乾燥させます。
吸水の激しい下地には20~30%の水で薄めたレジデュールを一度塗り、乾燥後原液でもう一度レジデュールを塗ってください。

プライマー乾燥後、モールテックスを塗ります。
1㎡を塗るのに2kgのモールテックスカラー2Nの粉体と400mlの混和液(ビールクリル2)が必要です。
この時注意していただきたいのはビールクリルは100mlが100gではないことです。
水より重いため必ず重量への換算が必要になります。
1Lあたり1030gなので400mlでは412gとなります。
着色する場合はカラーチャートを参考に必要な量の色粉をあらかじめビールクリルに混ぜておきます。
BM60であれば使用量はモールテックス1kgに対してBR NOIR3.66gなので1㎡分では倍の7.32gとなります。
この時に入れる色粉の容量の半分のビールクリルを足してください。
BM60の容量は3.33mlなのでモールテックス2kgでは6.66ml、これのおよそ半分の3ml程度のビールクリルを追加してください。
ビールクリル2に色粉を充分に混ぜておき(必要ならここで硬化遅延剤RBE3を混ぜる)、その液の中に2回から3回に分けて粉を入れて混ぜます。
練り混ぜた材料は速やかに塗り付けてください。20℃、60%の湿度で可使時間は20~30分です。

床など強度の必要なところ、また防水性が必要なところは1mm以上の層を2回以上塗らなければいけません。
意匠目的で強度も必要ないところでは1層+フレスコ塗り(下で詳しく説明)でも構いません。
ただしボード下地にジョイント部分のみパテなどの下地ですとプライマーを塗ってあっても色むらが発生することがあります。
下塗りを入れたほうがいいでしょう。
強度や防水性が必要なところでは1~1.5mm厚のテクニカルレイヤーと呼ばれる層を2回に分けて塗ります。
1層目と2層目の間は必ず8~12時間以上間をあけてください。そうでないと十分な性能が得られません。
そして必ず1㎡あたり2kgの使用量を守ってください。
材料は柔らかいので薄く塗れてしまいます。
骨材が見えないように1mm以上の塗り厚を守ってください。
これがテクニカルレイヤーの1層目になります。

床や水回りなどは1層目を8~12時間以上乾燥させたのち、2層目を塗ってください。
2層目を塗った後、通常フレスコ塗りをかけます。
絵画のフレスコ・生乾きと同じ意味で、2層目を塗り終わってから通常30~40分経過した後(硬化が始まり水分がある状態)にもう一度新しい材料を練って薄く2層目の上にかけていきます。
2層目が半渇きの状態でかけるので、フレスコの層は2層目と合体して1つの層になります。
テクニカルレイヤー1層+フレスコ塗りでは2層塗ったことにはならないので強度や防水性が必要なところには使えません。
注意してください。
フレスコ塗りの材料の使用量は通常の半分1㎡で約1kgです。

ここからはオプションの工程となります。
モールテックスを塗って48時間経過後に研磨をします。
120番から240番くらいのペーパーで研磨すると独特の色むらが出てきます。
サンダーの動かし方やあて方で模様の出方が変わってきます。
研磨後の手触りはすべすべでとてもいい感触です。

この後、保護材(汚れ防止剤)を塗ります。
別ページで説明します。

重要なところは材料の配合と工程です。
配合が間違っているとやわらかかったり、固かったりします。
そして工程を守る、特に養生期間は重要です。
これを守らないと十分な性能を出すことができません。